世の中には、住友不動産や三井不動産レジデンシャル、野村不動産といったメジャーセブンと言われるデベロッパーから地元の中小デベロッパーまで多くのデベロッパーが存在します。
マンションにおけるデベロッパーの意味
それでは、マンションにおけるデベロッパーにはどんな意味があるのでしょうか?
パークマンションやグランドヒルズ、プラウドなどいわゆるブランドイメージが真っ先に思いつくかと思われますが、それはそれで正解です。しかし他にも意味があるので簡単にご説明したいと思います。
ところでデベロッパーって?
デベロッパーとは、不動産開発業者のことを指します。上記でご紹介した住友不動産や三井不動産などが有名デベロッパーの一角を構成しています。
用地の取得から、建物の建築(あくまで建設計画であり工事をするのはゼネコンです)、販売、管理など、実際の現場作業以外のすべてを取り扱うのがデベロッパーです。
デベロッパーが意味するもの
では、そのデベロッパーが意味するものとは何なんでしょう。
信頼
一番は、「信頼」これにつきます。
ご関係者の方がいらっしゃいましたら気分を害されるかもしれませんが、パークシティLaLa横浜(2007年築 三井不動産・明豊エンタープライズ)の杭が支持層まで届いておらずマンションが傾くといった欠陥があった事件はご存じの方が多いかも知れませんが、この事件いろいろありましたが結果として三井不動産レジデンシャルが400億円を計上し全頭建て替えを実施しております。
ここで重要なのは、欠陥があったことではありません。欠陥があった後、400億もの金額を負担し建て替え工事を行ったことです。これは三井不動産だからできることであり、体力のない中小デベロッパーではまず不可能です。
ですので、財務基盤がしっかりしているデベロッパーを使うということは、万一何かがあった時に向けた大きな「保険」になりうるものであり、金額の大きな不動産を購入するうえで大きな安心となります。
リセールバリュー
マンションというものは、一生涯住み続けるもの…ではないと私は思っています。あくまでも金融商品だと思っています。その中でリセール(売却)する時の価格は非常に重要になってきます。隣り合わせで立っているマンション同士でも、パークホームズ〇〇(三井不動産分譲)と〇〇マンション(聞いたことないデベロッパー分譲)では価格が1割以上も変わってきます。
何故でしょうか?これは、ブランド力=信頼の違いです。中古で買ったとしても、分譲したデベロッパーが変わるということはあり得ません。野村不動産が建てたマンションは新築で買おうが中古で買おうが野村不動産分譲のマンションなんです。そうなると、何かあった時のアフターケアが大手デベロッパーと中小デベロッパーでは格段に違います。そうなると当然、売値にも影響する…となります。
住人の層
これは、非常に難しいことなので一概には言えませんが、メジャーデベロッパーのマンション程、住人の層はいい。と私は感じております。
上記の通り、ほぼ同じ立地であってもメジャーデベロッパーはそのブランド力分だけ価格は高いですし、メジャーデベロッパーは建築する立地も選びます。そうなると自ずとブランド力や地位(じぐらい=土地の価値)がいい土地にお金を余分に出してでも住みたいと思う層というのは限られてきます。また、見栄だけでそういった土地に住む方はいずれは破綻し去ってくので、結果として住民層がよくなる…というわけなんです。
あまり書くべきではないかなと思いましたが、現実としてあることですので書かせていただきました。
まとめ
マンションにおけるデベロッパーは信頼です。車をお持ちの方が、韓国車や中国車を買わずに国産車を買うのはホンダやトヨタといったメーカーに信頼があるからでしょう。それと同じでデベロッパーはマンション界の信頼のバロメーターです。
絶対メジャーセブンじゃないといけない、というわけではありませんが、予算と立地だけではなくデベロッパーというのも検討の一つに加えていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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