先日、多摩市まで行く用事がありましたので、聖蹟桜ヶ丘駅前(と言っていいか疑問ですが)に建設中のBrillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCEの建設現場を見てまいりました。ブリリアタワー 聖蹟桜ヶ丘 ブルーミングレジデンスですか…長い名前ですね。笑
今回はBrillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCEのレビューをしてみたいと思います。
Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE
Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE 概要
まずはBrillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCEの物件概要を見てみましょう。
物件概要
所在地 | 東京都多摩市関戸一丁目20番1(地番) |
敷地面積 | 8,556.05 ㎡ |
建築面積 | 2,094.97 ㎡ |
土地権利 | 所有権 |
地目 | 宅地 |
用途地域 | 第二種住居地域 |
総戸数 | 520戸 |
構造・階数 | 鉄筋コンクリート造地上33階建て |
建築確認番号 | JCIA確認20第00232号 (2020年8月19日付) JCIA確認20第00232号(02)(2021年08月31日付) |
建蔽率 | 90%(角地による緩和10%を含む) |
容積率 | 452.48%(総合設計制度による容積割増152.48%を含む) |
建物竣工時期 | 2022年9月下旬(予定) |
入居開始時期 | 2022年10月下旬(予定) |
売主 | 東京建物株式会社 株式会社東栄住宅 京王電鉄株式会社 伊藤忠都市開発株式会社 |
施工 | 三井住友建設株式会社東京建築支店 |
物件写真
物件所見
現地を見ての感想
近いようで遠い、でも近い…。
物件の公式ホームページ上には徒歩4分と表記があり非常に駅から近い印象です。聖蹟桜ヶ丘駅から出ますと、本物件の位置が目の前に確認できますのでやはり相当な至近距離にあり駅までのアクセスはよさそうです。
そこで、公式ホームページ推奨のルートで歩いてみましたが、ロスの多い経路(道の構成が良くないです)を歩くことになってしまい近づいては遠ざかりを繰り返してるような感覚になります。直線距離では目の前なのに何となく遠く感じてしまうもったいない立地に感じました。
ただ、やはり徒歩4分は駅近であることには変わりなく魅力であるかとは思います。
センスのない柱
完成予想CGを見た時から気になっていたのですが、角住戸の角に柱があるタイプとないタイプがあるようです。なんでこんな中途半端な造りにしたのかはわかりませんが、現地を見たらとにかく目立ちますし、すごくセンスが悪いです。20年前のマンションを見ているようでした。
参考までにお写真を載せてみますが、この存在感ですよ。まさに大黒柱のごとく君臨されておりました。しかもこの造りだと部屋の中まで食い込んでるだろうなと思い念のために図面をチェックしたら、しっかりお部屋の中まで食い込まれておりました。居住性・眺望を共に犠牲にして得るものって何かあるんですかね。これはリセールの際に実物を見て手を引く方も多く現れるのではないでしょうか。
物件情報を見ての感想
さて、現地情報の次は物件情報を見ての感想をいくつかお話ししたいと思います。
本物件のポイント
本物件のポイントは、ランドマーク性・免震構造・(リバーサイド?)の2点ないし3点でしょう。
まず、ランドマーク性ですが、聖蹟桜ヶ丘近辺にはこれだけの高層建築物はなく、ひときわ目立つ建物となることは間違いないでしょう。しかし、上記の現地にレビューにあるようにランドマークにしては面倒くさいルートを歩くので、駅前立地は名乗れないしようとなっております…。
続いて免震構造な点ですが、こちらは評価できますね。この規模感でド耐震とか言われたらどうしたものかと思いましたが、安心の免震構造となっております。そこで疑問なのが、下記に詳しく書かせていただきますが、なんで構造面はこんなにしっかりしてるのにセンスのない柱や、ギロチン天井を連発するのでしょうか。構造担当はセンスがあっても意匠担当は絶望的なセンスだったんですかね?疑問が残ります…。
そしてリバーサイドの解放感、これを忘れてはいけません。まず、開放感が違います。川の上は基本的に構造物が建ちませんので、眺望面では永久眺望を獲得したのと同義になります。一方、現地に行きますと川独特のにおいは気になりますし、夏場は虫も大量に発生するでしょう。外廊下の物件である限りはこの虫問題とはうまく付き合う必要がありそうです。
絶望的な天井高
そして、見てびっくりしたのが基本天井高2,450mmです。先程20年前のマンションと申しましたが、これは90年代のマンションと言ってもいいのではないでしょうか。更にびっくりしたのが下がり天井が1,900mmということです。エンゼルスの大谷選手が身長193cmですから、大谷選手が入室したらハマってしまう天井高です(笑)。このギロチン天井が随所にちりばめられており、居住空間のクオリティの低さが際立ってしまっています。私もこんなギロチン天井物件は何度か見に行きましたが、身長が180cm以上ある方はこの時点で候補から外れるといってもいいくらい残念な仕様です。つまり、これはモロにリセールに響くと言っていいでしょう。
柱がいっぱい
そしてこの物件面白いくらいに柱が居室に主張してきており、「主役は柱」といっても過言ではないくらいの作りになっております。私もマンションに居住しておりますが、この柱が主張してくるとデッドスペースが多くなり家具が置きにくく非常に居住空間が悪くなるんですよね。一度それを経験するとアウトフレームのマンションを買おうと決意し今はアウトフレームのマンションに住むようなりました。言い換えれば、アウトフレームですっきりしたお部屋にお住まいの方はこのような主役が柱のお部屋は選択肢に入りにくいということが言えます。つまり、リセールに響く要素と言っても過言ではないわけです。
価格面
価格面に関しては、低層階で約250万円/坪程度と、手ごろ感はありますね。まぁ、多摩市ですしこの戸数、となると高価格帯ですと売り切るのが大変ですし、この仕様の低さですからこのくらいだろうとは思いますけどね。
ですので、低層階を買っていいところで売ろうとか言う方には悪くはないかもしれません。
また、低層階の安いところを買って賃貸で投げておけば表面で5%くらいは出るのではないでしょうか。あくまで表面利回りでありきっちりとしたキャッシュフローを引いていいないので何とも言えませんが、賃貸で放置しておいてちょうどいいタイミングで退去した時に売り抜けてしまうのもアリかもしれませんね。
※詳細な計算していませんので投資向きという意味ではないことをご理解ください。
価格面を総合すると、低層階に関しては高くはなく手ごろ感があるかなといった感じではあります。高層階には坪300万を超えるお部屋がりますが、自己満足以外では買ううまみはあまりないのではないでしょうか。
総括
聖蹟桜ヶ丘のランドマークタワーとは言いにくく多摩川の塔な感じになってしまっている点が些か残念ではありますが、唯一無二性はありますし、低層階であれば割と買える物件かなという印象はあります。しかし、間取りや柱、天井高、ギロチン天井などマイナス要素があまりにも多く、心中するつもりがなければなかなか買いにくいのは確かかと思います。ですので、坪単価が高単価のお部屋を買う際にはそういった点をしっかりと見極めてからお買い求めいただけれと思います。
不動産は住む金融資産です
買い方を間違えますと、人生を一生狂わせることになります。どうぞ慎重にお買いになられていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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